マンガの醍醐味

バガボンドを読み終える前に、YAWARA!の作者である浦沢直樹が書いたMONSTERを制覇してしまったんだけど、マンガって実は侮れないなって思った。
私は小さい頃そんなにマンガを読まなかった(方だと思う)。子供がマンガを読むってことを大人はあまり良いことだとは思わない。でも「スラムダンク」と「六三四の剣」は何十回も読んだ覚えがある。あの頃、そのマンガを何回読んでも、同じ感想とか同じおもしろみしか味わえなかった気がする。でも、同じマンガでも今読み返してみると、全く違った感覚で読むことができるからさらにおもしろい。書いている作者は伝えたいことなどが何かしらあって、そのマンガの内容や登場人物の生き方とかに作者の考え方が見えてくる。今それを自分がいろんな経験を経て、年を重ねてから読んでみると、昔では見えてこなかったそのマンガのおもしろさが自らの感覚で楽しめる。何でもそうだけど、経験してみないと、自分でその感情を味わわないと、いくら言われても感覚や感情って分からないんだよね。マンガって大人も子供も楽しめるっていう点で実はすごいなって思う。

このMONSTERは、内容的にはおもしろいはずなんだけど、1つ1つのシーンのインパクトがちょっと足りなくて、結末が好きじゃなかった。どうやらこの人が今書いているやつがもっとおもしろいらしい。